2019年6月5日水曜日

夏の気配の肘折温泉。

まだ沢筋には雪の残る肘折温泉。

肘折温泉では、季節ごとにいろんな音が聞こえてきます。


「ひじおりの灯」を始めた当初、若い作家さんで「肘折は水のまちだ。どこにいても水や温泉の音がする。」と教えてくれた方がいました。
温泉内の中堰では、河鹿の涼やかな鳴き声が聞こえ、ちょっと山に入ると、春蝉の声も聞こえるようになっています。

雪しろの「笹にごり」も。だんだんと深い碧になってっきて、いつの間にか、肘折の夏ももうそこまで来ているようです。


で、今日は月遅れの端午の節句。
昨晩から菖蒲湯です。
肘折では、「菖蒲(ショウブ)」と「蓬(ヨモギ)」と「牛尾菜(シオデ)」のお祭りで、朝食の際に「良いこと聞け、良いこと聞け」と唱えながら、菖蒲と蓬と牛尾菜を、耳のところで回します。

柳田國男の「年中行事覚書」にも出ている「耳くじり」という行事らしいのですが、山形・秋田・青森の日本海側に伝わる風習のようで、他所でどんなことをやっているのかな〜と、気になるところです。

山菜も岩魚釣りも、梅雨の雨が本格的になるまでが、ベストシーズン。

是非!